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セイコー アクタス 自動巻 6306-7010

SEIKO ACTUS 6306-7010



1977年製のセイコー・アクタス 6306-7010 自動巻です。当時の定価は13,000円。

「ACTUS」とはラテン語で行為とかアクションという意味で、セイコーでは「5アクタス」と「アクタス」の2つのブランド名として使われました。意味あいとしては「アクティブ」のほうが近いかもしれません。

セイコー「5アクタス(ファイブアクタス)」は1969年8月に発売。セイコー5のヤング向けバージョンとして発売されました。
1976年10月にセイコーから、実用普及品としての「アクタスグループ」を明確にするため、名称を「ファイブアクタス」から「アクタス」に変更し、書体(ロゴ)も変更することが発表されました。

ただ生産資材の在庫の問題でしょうか、「ファイブアクタス」には1977年製のものもあります。「アクタス」のほうは1976年から生産が始まっているので、並行して生産・販売されていたことになります。

アクタスには普通の「アクタス」と「アクタス シルバーウェーブ」がありました。 シルバーウェーブは防水を強化した仕様で、文字盤には「SILVR WAVE」のロゴと、4時位置にある大きなリューズが特徴でした。

「アクタス」はセイコー5の、ひとつ下のモデルという感じでした。それでも1970年代の中頃は、まだクォーツやデジタルのほうが値段が高い時代。「アクタス」は普及モデルで値段も安かったので、高校生になって初めて買ってもらう腕時計の定番でもありました。

1970年代の終わりには、デジタル時計やアナログ・クォーツの価格が劇的に下がります。そのためオートマチックのニーズはなくなり、「アクタス」も1980年代の始めごろに生産を終えます。


6306-7010はケース・バンドともにステンレス製で、バンドには「SEIKO」と「ACTUS」の刻印があります。カレンダーは日本語と英語の切替方式。裏蓋はスクリューバックになっています。ムーブメントは諏訪精工舎製のキャリバー「6306A」で21石、SS・セコンドセッティング(ハック・秒針規制装置)付きで振動数は21,600回/時でした。

キャリバー6306Aは61系のキャリバーで確立した高精度と、高い安定性をさらに追求したムーブメントです。機能的にはデイデイトの修正を簡単にし、機構的には新開発のヒゲ外端固定構造を採用。部品形状や機構の単純化とネジの共用化など部品点数の削減が図られていました。これによりオートマチックで必要不可欠な、アフターサービスや修理などの省力化を行っています。

第二精工舎(亀戸)製の「アクタス」には「ファイブアクタス」時代と同様に、キャリバー7019や7009が搭載されていました。

デザインはエッジを効かせたドームガラスに立ち上がったベゼル、ケースと一体感のあるラグなど、1960年代の腕時計と比べると、シャープで精悍さが増したデザインとなっています。


(仕様)
・ケースサイズ:(タテ)39mmX(ヨコ)35mmX(厚さ)11mm
・ラグ幅:18mm
・ムーブメント:キャリバー 6306A(21石)
・振動数:21600回/時(6振動)

セイコー アクタス 自動巻


キャリバー 6306A





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