エルジン　ステルス　FK-1156-D

ELGIN STEALTH　FK-1156-D

ELGINの「ステルス」は、チタンカラーにブラックのフェイスを持つデジアナ式のクロノグラフで、ケースの幅は41mmとなかなか迫力があります。

ケース、バンド、裏蓋ともにチタン製で、ムーブメントは日本製。200M防水なのでリューズはネジ込み式になっています。裏蓋にはアメリカ空軍のステルス機「F-117 Nighthawk」が刻印されています。

エルジンというと「安かろう悪かろう」と勝手に想像する人も多いですが、このFK-1156-Dは2000年代の初め頃の発売されたモデルで、すでに10年以上動き続けています。チタン製なので大きさの割に軽いので使い易いです。
時計自体の造りもセイコーやシチズンのセカンドライン（廉価モデル）と同等か、それを上回る部分もあります。

エルジンのステルスとコマンダーのデザインは、ブライトリングの「エアロスペース」（1986年に初代が発売）を、かなり意識したもの（悪くいえばパクリに近い）ですが、デジタル部や時計の文字が小さくて、これはこれでまとまりの良いデザインです。

何よりも定価は19,800円とエアロスペースよりも圧倒的に安いのも魅力的でした。ちなみにシチズンも、ブライトリングを意識したプロマスター「MARINE アクアランド」や「アンフィビアン」を発売しています。

ステルスで電池交換する際の注意点としては、裏蓋のスクリューバックの溝の間隔が34mmもあるので、よくamazonやオークションで売られている、中国製の安価な3点オープナーでは、開けられない場合があります。交換用の電池はSR927Wです。

ムーブメント（キャリバー）はシチズン系列のミヨタ製「T241」です。日本でミヨタ製というと安物と思う人もいるかもしれませんが、高級時計のブライトリングやタグホイヤーでも使われています。

ブライトリングのムーブメントには「Breitling」という刻印が入っていますが、「ジュピタ- パイロット」などに使われている「Breitling 59」はミヨタ「3510」ですし。「プルトン」などで使われている「B232」はミヨタ「Y652」です。

（仕様）
・ケースサイズ：（タテ）45mmX（ヨコ・ガード含む）42mmX（厚さ）12.6mm
・ラグ幅：20mm
・防水：200m
・ムーブメント：ミヨタ T241
・平均月差：±20秒
・電池：SR927W
・電池寿命：2年